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特集 缶飲料市場2017

ボトル缶に寄せる期待と缶飲料市場

 
 飲料缶は,清涼飲料とアルコール飲料では位置づけが大きく異なってしまっている。清涼飲料では,あらゆる内容物に対応する汎用性を発揮し,多様化と高い成長を支えてきた。特にレトルト殺菌は,飲料缶のルーツである食品缶詰の技術を取り込んで発展し,デザートやフードドリンク,大型の固形物まで幅広い内容物に対応する。これは現在の主力容器であるPETボトルでは不可能だ。

ニッチ化した清涼飲料,メジャー化するアルコール飲料

 アルミ缶とスチール缶の市場は,全く対照的だ。スチール缶は縮小が止まらない一方,アルミ缶は拡大が続いている。
2016年の缶入り清涼飲料の生産量(表1)は前年比98.4%と縮小しており,この傾向は以前から変わっていない。そのため缶化率(缶の構成比)は,飲料全体では15.2%となっており,2015年の16.0%に対して0.8ポイント下落した。…続きは本誌をご覧ください。

特集の主な内容

ボトル缶の供給体制が大幅拡充
缶のリサイクルは進展,軽量化は停滞
10年連続で拡大するRTD市場
高アルコールRTDが市場を牽引
主要ブランドの動向
厳しさを増す缶コーヒー市場
製缶各社の動向

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特集 PETボトル2017 ー4

PETボトルリサイクルに迫り来る新たな課題

 PETボトル飲料が圧倒する日本の清涼飲料市場では,PETボトル飲料のコストダウンや付加価値向上,多様な容器デザインの設計といった“動脈”だけではなく,“静脈”である環境対応もきわめて重要な経営課題だ。容器包装の環境対応は3R(Reduce=リデュース,Reuse=リユース,Recycle=リサイクル)である。PETボトルの場合,リユースすなわちリターナブルボトルは,輸送距離や回収率,安全・衛生の観点から現実的ではない。そのためリデュースやリサイクルの発展が鍵となる。
 なかでもリサイクルは,国内処理のみならず中国での処理に頼っている実態があり,新たな課題が浮上している。本号では,この課題についてリポートする。

PETボトルの2016年度リサイクル率は83.9%


 PETボトルリサイクルの3Rを推進するPETボトルリサイクル推進協議会では,2020年度を最終年度とする3R自主行動計画を策定している。このうちリデュース(軽量化)は基準年度の2004年度対比で25%の軽量化,リサイクル率は…続きは本誌をご覧ください。

特集の主な内容

PETボトルの2016年度リサイクル率は83.9%
PETくず輸出に異変
PETボトルリサイクルに噴出した課題
経済原則と社会的使命の両立へ

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本号のその他の内容

Field Report:日本盛株式会社
ボトル缶で清酒市場を革新する
Field Report:アサヒ飲料株式会社 北陸工場
遠隔地工場の使命と独自の進化
Special Review:drinktec 2017 3
世界最大の飲料産業展が魅せる未来
News From U.K.:嗜好の細分化にいかに対応するか?

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