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飲料の社会的価値を高めた2011年と将来

 2011年は日本国にとって大きなターニングポイントになった年と,後世の歴史家は語ることになるだろう。それほどに,3月11日の東日本における大地震と大震災,そして東京電力福島第一原子力発電所事故の影響は計り知れない。あらゆる社会階層,社会・経済活動,そして,人びとの気持ちにも大きな影響を及ぼした。それは日本国という枠にとどまらず,おおよそ全世界に広く影響を与えたことに,誰も異論を挟むことはないだろう。人びとはそれぞれの立場で転換点を迎えたことを実感しているものの,転換する先が見通せない不安感に襲われている。それは原発だけではなく,社会への不安とも言えるだろう。
 こうしたなかで,飲料産業は社会的な地位を高めた1年であったと言える。飲料は大震災によってライフラインとなったが,それだけではなく,飲料業界は被災者支援のために多くの飲料,物資,資金の提供を行なった。そうしたことから飲料産業は,災害に強い安定した産業であることが明らかになった。それらが,飲料産業が社会から信頼される大きな要因になっていることは疑う余地がない。飲料は「変わることのない確かなもの」という価値を手にしたと言えるだろう。この財産を毀損せず,さらに高めていくことこそ飲料産業が守るべき最優先事項である。

カテゴリー別動向

 2011年の飲料販売数量は2010年を1%上回ったと推定され,過去最高を更新した。清涼飲料は人口動態の影響をほとんど受けることなく,伸ばし続けている。
 2011年の新発売品点数は1,650点で,前年よりも149点の減少となった(表1)。これは,東日本大震災の影響で発売中止になった商品による減少と考えられる。主要なカテゴリーで軒並み発売点数を減らしており,特に果実・野菜系飲料が50点,茶系飲料が55点と大きく発売点数が減っている。容器別では,PETボトルが51点,紙容器が41点と大幅減になったが,缶は25点と小幅にとどまっている。
▶販売数量の動向(図1)を見ると,ミネラルウォーター類が前年比117%と推定される。2011年は東日本大震災によって生じた特需により強烈な増加となった。これは,阪神・淡路大震災が発生した1995年の109.7%を大幅に上回り,近年まれにみる増加となった。また,今回の大震災ではPETボトルのプラスチックキャップ供給に支障が生じたが,ブランド各社はミネラルウォーターを供給し続け,ライフラインとして社会を支えた。一方で輸入ブランドは軒並み苦戦しており,国産信仰が根強いことを示した。
▶炭酸飲料は…続きは本誌をご覧ください。

▼特集の主な内容▼

自動販売機と社会貢献

新時代を見据えた設備投資が加速

2012年の飲料市場を見通す

主要ブランド別の動向

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キリンビバレッジ

“ポストアルコール飲料”で新市場創出狙う

ダイドードリンコ

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