本誌立ち読み
飲料産業とPETボトル,その未来を考える
2012年の飲料市場は,夏場の猛暑や厳しい残暑が奏功し,過去最高だった2011年を上回る生産量を記録する見込みだ。日本の人口が減少に転じ,さらに少子高齢化で消費市場が縮小すると経済界では言われ,また多くの産業人がそれを信じて疑わない。しかし現実が示しているように,飲料は生活の基礎を支えている“サスティナブル”な産業なのである。
そして,その中心にある容器がPETボトルである。様々な飲料カテゴリーでPETボトルが浸透し,まさに生活の基礎を支えている。特に小型PETボトルが解禁された1996年から16年が経過し“PETネイティブ”世代となる消費者が成長している。だから,PETボトルは将来にわたって安泰の容器といえよう。
本号ではPETボトルサプライヤーや充填機器,
洗浄・殺菌剤を中心にリポートする。あわせて9月18~22日に中国・北京で開催された「China Brew & Beverage」,受託生産工場であるジャパンフーズ社のリポートも参照されたい。
2012年も成長を続けるPETボトル飲料市場
前述したように2012年も清涼飲料市場は成長を続けており,年末には過去最高の生産量だった2011年の記録を上回ると予想される。飲料産業はこれまで天候による停滞や一時的な減少があったものの,基本的には“右肩上がり”で成長を続けている。このなかでPETボトルは,清涼飲料生産量の65%(液量ベース,2011年)を占め,1200万klを突破した(表1)。
PETボトル飲料は,1996年に小型PETボトルが解禁となり成長が加速してきた(図1)。この図で興味深いのは,1996年を起点に3年ごと(1999年,2002年,2005年,2008年)に成長率が鈍化する“踊り場”が発生していることだ。そしてPETボトル飲料の成長率は,2004年を境に明らかに鈍化しつつも,じりじりと成長し続けている。清涼飲料の2011年PET化率は前述のように65%であるが,他カテゴリーを参考に今後の成長余地を予想すると,ビール系飲料における缶化率が約72%(2011年)であることから鑑みて,およそ7ポイント程度の余地があるのではないかと推定される。
その鍵…続きは本誌をご覧ください。
- 他の主な内容
- ▶ PETボトルの軽量化と飲料製造
- ▶ PETボトル飲料に進化を
- ▶ PETボトルと酒類市場
- ▶ 容器サプライヤーの動向
- ▶ 充填製造機器の動向
- ▶ PETボトル向けの殺菌剤/潤滑剤
Field Report:ジャパンフーズ株式会社
新ライン導入で炭酸飲料充填に磨きをかける
特別リポート:China Brew & Beverage 2012
BJ Report:TOKYO PACK 2012
BJ Interview:日本にも“ランドライ”コンベヤーの普及をめざす
Rexnord FlatTop Europe/Flattop President Angelo Suar氏
News from U.K.:機能性飲料の世界トレンドは続く
好 評 連 載 記 事 |
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キリンビバレッジ
冬期限定の紅茶・コーヒー・果汁,「泡」第2弾など
アサヒ飲料
復刻「ワンダ」,乳性炭酸「三ツ矢」ほか
明治
発酵乳,乳飲料,果汁入り飲料など秋冬向け16品
コカ・コーラ
コーヒーを中心に秋冬向けに製品ラインアップを強化
伊藤園
低カフェイン緑茶,浅煎り豆ブレンド珈琲など15品発売
森永乳業
リプトン抹茶ラテ,カフェオレ専用ミルクなど登場
UCC上島珈琲
単一産地豆の微糖コーヒーなど
ポッカ
豆乳入りコーヒーを新提案
JT
秋冬向けボトル缶ルーツ,愛媛産柑橘果汁飲料
サントリー
炭焼ボス,美容飲料など
花王
秋冬限定「ヘルシア」2品
カゴメ
季節限定「野菜生活」2品
不二家
秋の果実使用ネクター
ハウスウェルネスフーズ
PET入りホット「C1000」
エルビー
アサイー入りなど低果汁飲料3品
ダイドードリンコ
ハーブティー2品とウーロン茶ベースのブレンド茶を発売
カルピス
梅などホット飲料発売
サッポロ飲料
女性向けソーダと梅飲料
JR東日本WB
生姜入りホット果汁など
日本サンガリア
粒入りフードドリンク4品
雪印メグミルク
ライチ果汁入り紅茶飲料
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“いちご大福”風乳飲料
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