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特集 紙容器2017

新世代への移行が本格化するか

 容器は機能性とコストを真に追求する時代から,使い手にとって優しい容器であることが求められている。紙容器は,そのことを如実に表わしながら進化を続けている。
 これは,紙容器入り製品が清涼飲料よりも生活基盤に密着しているからだ。たとえば牛乳類は,存在意義が国民の栄養補給と健康増進だ。だから誰にでも購入できるような価格帯で広く提供することは,牛乳類にとって本質的価値といっても過言ではない。
 それゆえに牛乳類に差異化は不要となり,過度なコモディティー化を招いた。これは牛乳類の容器,すなわちゲーブルトップ紙容器にも強い影響を及ぼした。低コストで機能的な容器として追求し完成されたゲーブルトップ紙容器は,完成したがゆえに新たな価値の創造に苦しんできた。しかしここにきて,時代の変化と要請に応じ,新たな価値の創造が始まった。
 ゲーブルトップ紙容器のもう一つの用途先である酒類でも,進化の動きが顕在化している。酒類用のゲーブルトップ紙容器は,長期保存性と高いバリア性をもたせるため,牛乳類用とは異なる強靱な容器となっている。それだけに,易開栓性と使用後の易廃棄性の改善が課題となっており,そのいずれにも解決策が開発,提示されている。
 このようにコモディティー化された容器にも,進化の機会が与えられている。ここでは,生活に密着した紙容器が見せる進化を取りまとめた。

飲料用紙容器の需要

 飲料用紙容器のうち,ノンアルミ紙容器の販売量は,漸減傾向にある(表1)。2015年度は…続きは本誌をご覧ください。

特集の主な内容

飲料用紙容器の需要
紙容器入り飲料の生産動向
「おいしい牛乳」の容器変更にかける期待
植物乳市場の拡大
もりかみ協議会総会開催
新型紙容器によって新時代が始まる
日清ヨークの関東新工場が竣工
主要サプライヤーの最新情報

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第2回 Drink JAPANプレビュー

Field Report:コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社
コーヒー戦略とボトル缶製造の最前線

Field Report:株式会社日立物流九州
新型バッテリーフォークリフトで効率を高める

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自販機の新たな取り組みが様々に



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