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特集 機能性飲料と機能性素材

健康機能性の訴求は,飲料市場の拡大に貢献していくか?

 
 健康志向は世界中で共通だ。日本は人口の27%余りが65歳以上の高齢者となり,健康志向が意味することは長寿であり,生活習慣病など疾病の予防だ。また国の政策でも医療費抑制の観点から,食品に対して健康増進への寄与が期待されている。
 こうした消費者事情と国の事情を考慮すれば,機能性のある食品に対する関心とニーズが高まることは容易に想像できよう。つまり清涼飲料では機能性飲料がトレンドになるということだ。
 ところがインターネットの普及によって玉石混淆の情報が氾濫した結果,消費者とブランドの混乱が鮮明になってきた。ブランドオーナーの訴求(広告宣伝)が有効に働かないということだ。
 そこで第三者認証(お墨付き)を得てブランドに客観的な評価を加えることで,消費者からの信頼獲得と購入促進を狙っている。これが国の許可を要する特定保健用食品(トクホ)市場の拡大を後押ししている。
 一方で,国の許可を得るために費やす資本と長期間の審査が消費者ニーズの遷移に必ずしもタイミング良く対応できるとは限らない。そこで機能性表示食品制度を利用して市場獲得を狙っている。
 第三者認証を得る特定保健用食品と,自社責任の機能性表示食品では,その位置づけも期待もまったく異なる。しかし現在のところ,両者に明確な違いは見られず,むしろ機能性表示食品の開発が活発だ。

急拡大する機能性表示食品

 機能性表示食品制度は,2015年4月の施行から3年目を迎えた。この制度では,健康効果と安全性の科学的根拠を発売の60日前までに消費者庁へ届け出ることで,企業等の責任において健康効果を表示することができる。
 このためトクホよりも…続きは本誌をご覧ください。

特集の主な内容

急拡大する機能性表示食品
独自色を強める機能性表示食品
機能性表示食品制度とブランド戦略
特定保健用食品市場は停滞へ向かうか?
トクホ炭酸飲料に市場拡大を期待
ノンアルコール飲料と機能性
機能性飲料と素材サプライヤー事情
主要ブランド別動向
機能性飲料の開発を支える主要素材サプライヤーの動向

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