2010年8月号 August 2010
2010年7月28日発刊 No.343号 定価4,725円(税込)
缶は,容器包装のメインストリームとして長らく日本の飲料市場を支えている。PETボトルに中軸が移った今ですら,缶は無視できない重要な容器である。またビール系飲料や低アルコール飲料では,缶がメインストリームとして君臨している。
清涼飲料と缶飲料市場
全国清涼飲料工業会の発表によれば,2009年の缶飲料生産量は372万42klで,前年に対して97.4%となっている。このうちアルミ缶は133万8,352kl,スチール缶は238万1,690klとなっており,スチール缶が64%を占めている。またSOT缶は322万4,915kl,ボトル缶は49万5,127klで,SOT缶が86.7%を占める(表1参照)。
缶飲料生産量をカテゴリー別で見ると,コーヒー系飲料が204万7,488klで全体の55.0%を占めており,半数以上がコーヒー系飲料であることがわかる。次いで炭酸飲料の78万9,745klとなるが,構成比は21.2%と半減してしまう。3位に位置する果実飲料は26万9,039klで7.2%にすぎない。清涼飲料総市場の主力である緑茶飲料は“わずか”12万1,479kl,構成比は3.27%にとどまる。このように日常的に飲用されるカテゴリーではPETボトル化が進行したが,嗜好性の高いカテゴリーでは缶が使用されている。
SOT缶と飲料市場
SOT缶は,それ自体がすでに完成の域に達していると言ってよい。缶胴や缶蓋の生産性は極限まで高められており,原材料である板材についても実用強度を確保しながらゲージダウンは相当に進んでいる。さらに充填生産性は,PETボトルが普及したいま,なお他の…続きは本誌をご覧ください。
▶主な内容
▶缶入りビール系飲料・低アルコール飲料市場の最新動向
▶缶コーヒー市場の動向
▶主要製缶各社の最新動向
▶缶飲料充填機と周辺情報
本誌立ち読み
Sidel,世界最新鋭のロールシュリンクラベラー
「Rollsleeve」を全世界に向け発表
Sidelのラベラー部門は世界の代表的な専門メディアをイタリアMantovaに招待し,全世界に向けて新しいロールシュリンクラベラー「Rollsleeve」を発表した。このラベラーは次世代を担う戦略商品であり,アジアからは唯一ビバリッジ ジャパン社の埴 義彦が参加した。
スリーブシュリンクラベルは,ボトルシェイプを容易に変更できるPETボトルにとって,シェイプを活かしながらブランド訴求ができる有効なソリューションとなっている。イタリアを拠点とするラベルメーカーのGPS社ではスリーブシュリンクラベルの出荷高が急成長しており,2005年にはわずか8%であったものが2010年は25%に達する見込みという。
他方,上昇するラベリングコストを削減することが重要な課題となっているが,……続きは、本誌をご覧ください。
特別企画 殺菌・洗浄
コストダウンと工程改善に役立つ洗浄・殺菌剤
効率的なサニテーションの導入
ディバーシー株式会社
食品製造設備の効率的なフォーム洗浄
ADEKAクリーンエイド株式会社
好 評 連 載 記 事 |
News From U.K.
世界的に見たSOT缶・ボトル缶
NEWS HIGHLIGHT 各社新製品ニュース
サントリー食品
香りのウーロン茶,“スライム”飲料,オフィス向け栄養炭酸
コカ・コーラ
朝の「アクエリアス」,コーラブレンド「ファンタ」など
カルピス
カップ入り「カルピスゼリー」など夏向け3品
キリンビバレッジ
スイカフレーバーの健康炭酸,季節限定製品など
アサヒ飲料
粒ゼリー入り果実飲料や大人炭酸に第2弾投入
日本たばこ産業
大正レトロ風缶珈琲など
森永乳業
「リプトン」「贅沢倶楽部」強化,ゼリー・パイン・アロエ発売
伊藤園
冷茶とキッズ野菜,果汁入り炭酸飲料など
ほか
詳細は本誌をご覧ください
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