2010年10月号 October 2010
2010年9月28日発刊 No.345号  定価4,725円(税込)





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 PETボトルとPETボトル飲料は,これからも清涼飲料の主役になり続けるだろう。PETボトルは,容器成形性,重量,中身保護性,透明性,生産性,リサイクル性などの観点からバランスのとれた容器といえるだろう。必ずしも秀でた点ばかりではなく,たとえば遮光性や生産性では金属容器には遠く及ばないし,美粧性ではガラスびんとは比較にならない。しかし,様々な要素をバランスよく満たした素材であることは間違いなく,それがゆえに世界中でPETボトルが飲料容器を席巻しようとしている。
 ところで,PETボトル飲料をめぐる課題は尽きることがない。これまでは容器調達や容器コスト,容器性能が大きく注目されてきたが,今では軽量化や形状,リサイクルに注目が集まっている。また飲料製造の観点から見れば,PETボトルの登場以来,継続して充填包装に注目が集まっているし,最近ではラベリングにも注目が高まっている。このようにPETボトルは立ち止まることなく,進化と革新を続けている容器である。
 そこで本特集では,PETボトルをめぐる最新情報を総合的にリポートする。前編となる本号では,PET樹脂サプライヤーや容器サプライヤーの最新動向,PETボトル成形機をめぐる最新事情,PETボトルと品質管理についてリポートする。また,飲料用PETボトルの世界的トレンドである軽量化について,日本における現状と最新情報についてもリポートする。

PETボトルの軽量化事情

 “地球温暖化対策”と称した省資源化の動きが活発だ。消費者を含む社会的要請によってこの省資源化運動は高まりを見せているが,産業界の視点から見れば省資源化=省コスト化である。PETボトルの場合は,容器成形の省エネ化だけではなく,容器そのものの軽量化がクローズアップされている。これは世界を取り巻くPET業界の共通したテーマになっており,インプラント成形や容器サプライを問わず軽量化に躍起だ。
 その背景には,経済の減速による低価格販売への対応が大きな理由の一つとしてある。また,継続的なコストダウンという永遠のテーマを追い続けた結果でもある。特に日本では景気低迷による低価格販売が横行し,収益性が急速に悪化していることから,軽量化を含めたコストダウンへの圧力がいっそう強まっている。

PETボトルの軽量化手法

 軽量化を実現するためにはいくつかの手法があるが,プリフォームをネック部(サポートリングから口部方向)とボディ部(サポートリングより胴底方向)に分解して考察する必要がある。
 このうちネック部は,サポートリングの縮径化や薄肉化,ネジ部の肉抜きが主な軽量化ポイントだろう。そのほかネックを縮径化した……続きは本誌をご覧ください。

▶主な内容
▶国内PET樹脂サプライヤーの戦略
容器サプライヤーの動向
成形機メーカーの最新事情
PETボトルと品質管理



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好 評 連 載 記 事

News From U.K.

Beverage Innovation誌が選ぶ世界の新製品から

NEWS HIGHLIGHT 各社新製品ニュース

伊藤園

野菜系飲料の陣営強化,若者・乳幼児向けに緑茶など新提案

キリンビバレッジ

「午後の紅茶」の成長戦略と定番製品のリニューアルなど

明治乳業

飲料版「チェルシー」と板紙MPの「ブルガリア」

コカ・コーラ

「ファンタ」初の果汁入り製品登場

アサヒ飲料

基幹「ティオ」「ワンダ」「十六茶」の強化など秋冬向け17品を大挙投入

日本たばこ産業

濃厚感をテーマにした飲料を拡充

オハヨー乳業

スムージー,珈琲などカップ/紙容器製品13品

森永乳業

リプトン,マウントレーニアなど主力ブランド製品を強化

サントリー食品

脂肪・砂糖ゼロの「ボス」,季節限定カップコーヒー,ホット製品など

日本ミルクコミュニティ

CVS向けカップ入り「雪印コーヒー」など

ハウス食品グループ

PET入りウコンウォーター,水分補給ゼリーほか

ヤクルト本社

ビフィズス菌飲料を「ミルミル」ブランドに統一

カゴメ

野菜生活から「ラ・フランスミックス」「ゆず&レモン」発売

ダイドードリンコ

「ブレンドコーヒー」ブランドを主軸にコーヒーに注力

カルピス

カップ製品の品揃え強化

サッポロ飲料

“女子系”炭酸,ホットワイン風果汁飲料など独自路線を強化

明治製菓

「ココプレッソ」を刷新

ネスレ日本

香り訴求の微糖缶コーヒー

ポッカコーポレーション

新製品・リニューアルでコーヒーカテゴリーをテコ入れ

不二家

「ルックチョコ」を飲料化

エルビー(東京)

産地訴求の果汁,紅茶など紙容器7品発売

UCC上島珈琲

ホット専用ブラック刷新

ほか

詳細は本誌をご覧ください

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