本誌立ち読み
ライフラインとブランド,ミネラルウォーター と HOD
今年はミネラルウォーターが,ライフラインとして重要な製品であることを再認識させている。言うまでもなく,東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故により,安全な市民生活が崩されたからである。2010年の猛暑でスポーツドリンクが“命を救う水”として脚光を浴びたように,2011年はミネラルウォーターがまさに“水道水替わり”としてその存在感を高めている。
さらに今年は,宅配のボトルドウォーター(HOD=Home Office Delivery=ガロンボトルで展開する水)がミネラルウォーターと同様に,ライフラインとして急速に市民権を得ている。このHOD市場の成長には目をみはるものがあり,清涼飲料市場にとって脅威となるのか,それとも新市場となるのか,注目すべき市場である。
本特集では「ミネラルウォーター=PETボトル等の容器入りの水」「宅配のボトルドウォーター=HOD」として市場の最新動向をリポートする。
ミネラルウォーター市場は飽和するか?
2010年1~12月のミネラルウォーター市場は,日本ミネラルウォーター協会の発表によると,国産209万8,950kl(前年比100.5%),輸入41万8,975kl(100.0%)の合計251万7,925kl(100.4%)となった(表1参照)。
国産は,猛暑の影響により数量ベースでは前年を上回ったが,金額ベースでは前年比98.4%(1,619億36百万円)と前年割れとなっており,価格の下落が明確になった。特に大型容器で低価格販売が恒常化し収益性が悪化していることから,大手ブランドは揃って小型容器に注力し収益改善をめざしている。それでも販売構成比は大型容器が高いことから生産金額が下落した。
また,成長著しいHOD市場に消費者が奪われている可能性が高い。このことは,容器別シェアで92.8%を占めるPETボトルが前年比99.9%とほぼ前年並み,3.4%を占めるBIBは95.3%などとなっており(表2),ガロンボトルが含まれる「その他」を除き軒並み前年を割っていることからも推定できる。
一方輸入は,2009年から…続きは本誌をご覧ください。
■主要ミネラルウォーターブランドの動向
■HODブランドオーナーの動向
■HOD・ミネラルウォーターに役立つ資機材
その他の目次
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辛口ジンジャーエール発売,ワンダにカフェインレス,牛乳割りなど新提案続々
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ダイドードリンコ
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サッポロ飲料
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明治
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AGF
チェリー&チョコの乳飲料
日本サンガリア
「みっくちゅ」を瓶ラムネに
…詳細は本誌をご覧ください
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