東日本大震災から３年が経過し，ミネラルウォーターやHOD（Home and Office Delivery＝宅配水）市場は，2011年からの急増から，新たな成長局面を迎えつつある。ミネラルウォーターは，平時は無糖飲料として親しまれ，緊急時はライフラインとして市民生活を根底から支えた。そしてHODもミネラルウォーターと同様に，ライフラインの一つとして脚光を浴び，それに宅配される利便性が加わって市場を急速に拡大させている。

ミネラルウォーターが飽和するか？

　ミネラルウォーターの生産輸入量は，2013年は325万5,255kl（前年比103.6％）となった（表１）。このうち国産が286万5,305kl（同102.8％）で，輸入が38万9,950kl（同110.4％）となっている。国産品は，2011年の東日本大震災による急増（同123.0％）から徐々に低成長に転じており，2013年は前年並みとなった2010年以来の低成長になった。
　また，2013年の国産…続きは本誌をご覧ください。