本誌立ち読み
特集 ビール系飲料市場2021
コロナ禍とビール系飲料
—増税をはねのけ,ついに新ジャンルがビールを上回る規模に—
ビール系飲料(ビール,発泡酒,新ジャンル)にとって,2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大による市場の構造転換が進んだ1年だった。市場規模の縮小は過去15年にわたって続いているが,2020年は前年比で91%と大幅な減少になったと推測される。コロナ禍で業務用・家庭用ともに甚大な影響を受け,なかでも業務用市場を抱えるビールは深刻な前年割れになっている。一方で,外出自粛が叫ばれたことで巣ごもり需要が創出され,新ジャンルや発泡酒には追い風となった。
さらに税制改正の影響も受けた。2020年は10月に酒税が改正され新ジャンルが増税になり,ビールは減税になった。しかしビールの増加は一時的で,新ジャンルの需要が根強く,その拡大はビール各社の想定を超えた。この結果,ついに新ジャンルの販売数量がビールを上回ったと推定される。
2021年は,1月8日に緊急事態宣言が東京など1都3県に発出され,さらに13日には11都府県に拡大しており,コロナ禍の終息が全く見通せない。このなかで減税効果によるビールへの需要回帰が本当に生じるのか,それとも新ジャンルが2年連続でビールを上回るか,その動向に注視する必要がある。また巣ごもりによる運動不足などから健康志向が高まり,ノンアルコールビールテイスト飲料のさらなる成長が期待されている。
本号では2020年のビール系飲料およびノンアルコールビールテイスト飲料の市場とブランド動向,2021年の市場予測とブランド戦略についてリポートする。
コロナ禍で市場の構造転換が進む
2020年のビール系飲料の販売数量は,ビール主要4社(アサヒビール,キリンビール,サントリービール,サッポロビール)計で前年比9%減と推定され…続きは本誌をご覧ください。
特集の主な内容
コロナ禍で市場の構造転換が進む
酒税改正の影響は一時的
コロナ禍が勝負を分ける
ノンアルビールはコロナ禍が追い風
世界のビール消費量は2年連続でプラス
2021年の市場を見通す
2021年注目の戦略
メーカー別主要ブランドの動向
本誌立ち読み
特別企画 PETボトルリサイクル
過熱するPETボトルのBtoBリサイクルと潜在リスク
—PETボトルリサイクル持続への要件—
2020年はコロナ禍一色の1年だったが,PETボトルを含む容器包装に対する風当たりがやむことはない。特にプラスチックは環境汚染源と見なされており,世界で脱プラスチックや節プラスチックが議論され,あるいは規制されつつある。
日本の飲料産業は,ビールやRTDといったコモディティーの酒類ではアルミ缶が隆盛を極めている。一方で清涼飲料ではPETボトルが市場を制覇しつつあり,プラスチック・リスクに直面しかねない状態だ。幸いPETボトルのリサイクルは,他のプラスチックに比較して順調で,特に飲料メーカー自身が飲料容器として採用するボトルtoボトル(BtoB)が過熱している。
…続きは本誌をご覧ください。
本号のその他の内容
- トレンドレビュー: BJ Monthly Beverage Watch(2020年 12月)
- 機能性表示食品で多様化する機能訴求
- 特別寄稿:株式会社ヤクルト本社
- Lactobacillus casei シロタ株の高菌数・高密度化による脳腸軸に働く新規機能性飲料の研究開発
- ルポ:アルミ缶のリサイクルの実際を学ぶ(2)
- 再生地金の一貫製造ラインの現場から
- 三菱アルミニウム株式会社 新菱アルミテクノ株式会社
- トレンドレビュー: BJ Monthly Beverage Watch(2020年 12月)
- 機能性表示食品で多様化する機能訴求
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