2010年4月号 No.339
2010年3月28日発刊
特集 ガラスびん
本誌立ち読み
生き残りをかけるガラスびん
ーリターナブルが鍵となるかー
ガラスびん市場の縮小が止まらない。2009年は,総生産量が120万5,012トン(前年比96.6%),本数にして65億8,704万本(前年比97.4%)となった。人類にとって最も古い容器の一つであるガラスびんは,金属缶,プラスチック容器,紙容器など,あらゆる他素材の容器に取って代わられ,そのフィールドは徐々に狭められているといえよう。自然素材で作られるガラスびんは,その根本的価値の転換を図って,この難局を乗り越える必要性に迫られている。
2009年のガラスびん出荷状況
日本ガラスびん協会がとりまとめた2009年のガラスびん出荷状況を見ると,ほぼすべてのカテゴリーで減少している(表参照)。2009年はハイボールが流行したことから,ウイスキーの出荷量が増えたが,それが含まれる洋雑酒全体は3億6,361万5千本(前年比96.0%)となり全体の底上げには寄与しなかった。ビールではアルコール0.00%飲料が市場を創造したことから,主に料飲店向けのビールびんが新たに投入され,1億448万本(前年比99.6%)となっている。清涼飲料は13億9,551万7千本(前年比96.7%)となっている。
1本あたりの平均重量は前年比99.1%の182.9gとなっており,ほとんど軽…続きは本誌をご覧ください。
本誌立ち読み
特別企画 プロセス処理技術
-溶解・ミキシング・濾過・均質-
効率化と環境対応をめざすプロセス機器
飲料市場の持続的成長のためには,新製品の開発が欠かせない。特に容器包装の軽量化だけではなく,よりおいしく,安心・安全な商品作りが重要といえよう。しかも景況感が悪化しているなかでは,よりおいしい商品作りのために,原材料だけではなくプロセス処理にも注目する必要があるだろう。
また,容器包装だけでなく,プロセス機器にも“サスティナビリティ=環境対応”が求められている。大量の水やエネルギーを使用する飲料工場において,その使用量を少しでも削減することは,実際的なコストダウンになるだけではなく,消費者に対する企業イメージの向上にも大きく貢献するからだ。プロセス機器のなかでも特に遠心分離機やホモジナイザーは,エネルギー消費量が多く,省エネ化が求められている。これからは,プロセス機器の省エネ化への取り組みが注目されるだろう。
本特別企画では,プロセス処理のなかでも「溶解」「ミキシング」「均質」「濾過」といった分野に着目し,主要各社の最新機器をまとめた。このほか,ヤスダファインテ,イズミフードマシナリ,日本ミリポア,日本テトラパック,大平洋特殊鋳造のプロセス機器については,各社の寄稿(71~81頁)を参照されたい。
無菌対応のカーボネーター&複合機
GEAプロセスエンジニアリングでは,飲料向け各種プロセスシステムを揃えており,日本市場へ……続きは、本誌をご覧ください。
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