本誌立ち読み

特集 PETボトル2015

新市場開拓とリサイクル,容器ビジネスの将来

 PETボトルにとって清涼飲料は,ほとんど征服した市場といってよいだろう。もはやコーヒー系飲料だけがPETボトルに残されたマーケットだ。
 そのためPETボトルは,“次なるターゲット”をめざし,市場開拓を模索している。そこで注目を集めている市場が,酒類とチルド(要冷蔵)飲料だ。
 これらの市場では付加価値容器としてPETボトルが歓迎され,特にバリアボトルに市場性が期待できる。こうした付加価値が求められる高機能ボトルは,容器サプライヤーの技術力が活かされるだけに,消費者の嗜好を満たす魅力的な容器の登場が期待される。
 その一方で,PETボトルのリサイクルも引き続き注目される。PETボトル市場が広がれば広がるほど,リサイクルの体制を強化しなければならない。本号ではメカニカルBtoBに注目している。
 また品質管理や製造関連機器にも注目すべきだ。特に容器の軽量化は容器包装に共通の課題となっている。それだけに軽量化した容器をどのように安定させて搬送するか,この課題は尽きることがないだろう。

PETボトルに期待する酒類市場

 酒類市場の縮小傾向が止まらない。国税庁が発表した2014年の酒税課税数量は前年比99.6%となっており,今年は1〜7月で前年同期比100%となっている(表1参照)。カテゴリー別では,甘味果実酒,ウイスキー,スピリッツ等,発泡酒,果実酒(ワイン)などが前年同期を上回った一方で,清酒,連続式蒸留しょうちゅう(甲類焼酎),単式蒸留しょうちゅう(乙類焼酎),ビール,ブランデー,リキュールなどが前年割れとなっている。
 こうした状況を打開すべく……続きは本誌をご覧ください。

特集の主な内容
PETボトルに期待する酒類市場
容器サプライヤーの動向
樹脂サプライヤーの動向
バリアボトルで市場開拓
PETリサイクルの構造改革
広がるメカニカルBtoB
PETボトル関連の検査・測定装置
PETボトル関連の搬送装置

メカニカルBtoB最前線

《1》遠東石塚グリーンペット株式会社
世界有数のPET樹脂メーカーが手がけるメカニカルBtoB
《2》 :協栄産業株式会社
リサイクルシステムの開発から実践まで最先端を走る

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