本誌立ち読み
特集 飲料缶2015
飲料缶市場の将来 ―過去最高を記録するボトル缶
清涼飲料市場では,缶飲料からPETボトル飲料へと容器の主力が変化し続けており,2014年の缶飲料生産量は,全体の17%にまで縮小してしまった。缶飲料が高い生産性と長距離輸送が容易にできる強靱な容器強度,長期保存ができるガスバリア性と完璧な遮光性で市場を席巻していた時代は,過去のものになった。
そしてPETボトルが普及するにつれて,容器に求められる性能はバリア性から透明性,リキャップ性へと遷移してきた。なかでもリキャップ性は,購入時に飲み口が露出しないため衛生的なイメージが得られ,また飲み分けられる携帯性もある。これは,基本的に飲みきり容器であるSOT缶に対比し,容器の使い勝手が飛躍的に向上することになり,SOT缶に難しい課題を突きつけた。
現在SOT缶は,アルコール系飲料とコーヒー系飲料で市場を守っている。いずれも金属容器の特性である高いバリア性や遮光性,熱伝導率,冷涼感といった飲料缶の機能性が存分に発揮されているといえるだろう。
そしてボトル缶も市場を確立してきた。ボトル缶は,金属缶のもつ性能とリキャップ性をもっているため,PETボトルに対抗できる容器だ。ボトル缶は,コーヒー系飲料市場を足がかりにして,市場を拡大させている。
アルミ化傾向続く
スチール缶リサイクル協会とアルミ缶リサイクル協会が発表した飲料缶の生産量・出荷量を見ると(表1),スチール缶からアルミ缶への移行が顕著に見られる。
スチール缶の生産量は,2005年には145億93百万缶(飲料缶+食料缶)だったが,右肩下がりで生産量が減り続けており…続きは本誌をご覧ください。
- 特集の主な内容
- 集約される缶入り清涼飲料
- ボトル缶市場は過去最高へ
- ボトル缶とブランド戦略
- 缶のリサイクルと軽量化
- 缶飲料の未来
- 主要製缶メーカーの動向
その他の内容
特別企画 プロセス機器 ー殺菌ー
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BJ Report 缶コーヒー市場2015
缶コーヒー市場は,ボトル缶に光明を見いだすか?
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