本誌立ち読み

　ビール系飲料（ビール，発泡酒，新ジャンル）の減少傾向に歯止めがかからない。2015年のビール系飲料市場は前年比0.5％減となり，これは現行の統計を取り始めた1992年以降で見ると，11年連続で過去最低を下回り続けているのだ。
　ビール各社とも縮小を食い止めるべく対策を講じているが，市場縮小の要因は消費者の嗜好が多様化しビール離れが続いていることや，少子高齢化の進行に加え，昨年は消費増税にともなう駆け込み需要の反動，夏場の天候不順も考えられる。なかでも嗜好の多様化による若者のビール離れは深刻だ。ビール系飲料の飲酒人口は明らかに高年齢化しており，缶入りのチューハイやハイボールなどRTDへの流出対応は進まず，さらに若者の取り込みにも依然として苦心している。
　一方，アルコール分0.00％のビールテイスト飲料市場は，約６％増と推定される。特定保健用食品や機能性表示食品が投入されたことから注目を集め，市場が再び活性化している。
　本特集では，2015年のビール系飲料およびビールテイスト飲料の市場とブランド動向をまとめるとともに，2016年の市場予測と主要ブランドの戦略についてリポートする。…続きは本誌をご覧ください。

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