本誌立ち読み

特集 飲料缶2019

環境時代の深化で缶への期待が高まるか?

 缶がPETボトルに首座を奪われ続けている。高い容器性能と生産性を併せもちながらも,主容器の地位を喪失していることは,消費者ニーズだけを理由にできない。なぜなら容器の選択権は生産者に委ねられているからだ。しかし無限の選択肢は存在しないから“失われた20年”で定着した常識,すなわちコストミニマムの実現に缶は相応しないと判断されたのだろう。
 これが事実ではないことは,アルコール飲料で缶製品が拡大し続けていることでわかる。アルコール飲料は即時消費されるから,PETボトルのような再栓性は不要とされる。また,コストミニマムを追求すれば,缶充填ラインの高速生産性は魅力にあふれている。

対照的なスチール缶・アルミ缶

 スチール缶の生産量とアルミ缶の出荷量を見れば(表1),アルミ缶が続伸する一方でスチール缶の減少が顕著だ。
▶スチール缶の2018年生産量は,飲料缶が57億4千万缶で前年比89.2%となっている。スチール飲料缶は減少が続いており,2009年から比較すると47.4%になっている。しかも2018年は…続きは本誌をご覧ください。

特集の主な内容

需給バランスに苦しむアルミSOT缶
若者に“再発見”されたSOT缶とコーヒーのブランド戦略
ボトル缶戦略を強化する清酒
缶のリサイクルは堅調,軽量化は鈍化
真に迫られる環境の時代と飲料缶
主要製缶各社の動向
最新の缶飲料充填機

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Report:第4回 ドリンク ジャパン
日本飲料産業のトレンドと今後
Special Interview:カイノス株式会社 代表取締役社長 木下 修一 氏
搬送システムを極め,新時代へと飛躍する
トレンドレビュー: BJ Monthly Beverage Watch
拡大が続く豆乳・大豆飲料 —用途拡大で裾野が広がる(2019年11月)

本号のその他の内容

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