2010年6月号 June 2010
2010年5月28日発刊 No.341号 定価4,725円(税込)
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2009年度(2009年4月〜2010年3月)の飲用牛乳等(牛乳・加工乳・成分調整牛乳)の生産量は,前年比96.4%の377万8,680klとなっており,この10年間で約80万klも縮小している(表1)。
2009年度は乳価改定の影響から値ごろ感を訴求できる成分調整牛乳が前年比171.7%(45万2,341kl)と大きく生産量を伸ばしたが,本体の牛乳が同90%(311万6,419kl)と激減した。成分調整牛乳は,一巡した影響から2010年は苦戦しており,成分調整牛乳による新市場開拓に黄信号が点灯している。
乳飲料は2004年度以降,拡大を続けてきた市場であるが,2007年度の132万240kl(104.7%)をピークに減少に転じ,2009年度は118万2,053kl(97.9%)となっている。成分調整牛乳が値ごろ感を押し出したなか,白物乳飲料(牛乳のような白色の乳飲料)からシフトしたと考えられよう。
一方,紙容器入り清涼飲料の2009年生産量は202万3,018kl(前年比92.1%)となっており,2008年に引き続き2年連続で前年割れとなっている(表2)。なかでも生産量の多い果実飲料が前年比81.5%,紅茶飲料が96.1%,野菜系飲料が95.3%と軒並み減少している。さらに,野菜系飲料の中で最大市場である野菜・果汁ミックスジュースは79.7%(12万9,962kl)と大きく減少してしまった。
こうした市場環境の一方で,豆乳が復活している。2008年は前年比98.2%の16万2,468klと2007年に引き続き縮小したが,2009年は一転して,同121.7%の19万7,700klと大きく伸長した。この紙容器市場をリードする日本テトラパック社によれば,2010年も前年比8%程度の成長が期待できるという。豆乳は過去最高の生産量を記録することに…続きは本誌をご覧ください。
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マルチパックをマーケティングする
米国Graphic Packaging International(GPI)社は,世界有数の製紙・紙加工製品企業である。なかでも飲料業界では,容器をまとめて包装する外包装形態の一つであるマルチパック・システムサプライヤーとして世界的に有名である。日本ではレンゴー社と合弁でレンゴー・リバーウッド・パッケージング社を設立,主にビール産業で普及している6缶マルチパックシステムを供給している。
一方世界的には,GPI社によって多様なマルチパックが作り出されている。特に北米はマルチパックなくしては飲料やビールの流通はありえないといってよいほどマルチパックは重要な包装形態であり,缶やPETボトル,ガラスびんに準じる容器包装として取り扱われている。マルチパックは,まとめ売りだけではなく,より付加価値をつけて販売するためのマーケティングツールとして先進各国で採用されている。
日本は,長引く景気低迷と迎えつつある少子高齢化により,将来の市場性に黄信号が点灯している。そのため,安く大量に販売する,という販売方式から,より高付加価値によりブランドロイヤルティーを高める,というマーケティングが重要視されつつある。すでにビール産業ではマルチパックを活用し,様々なマーケティングで利用している。しかし清涼飲料産業では,販売や製造形態の多様性に阻まれて,マルチパックは全く普及の様相を見せていない。
ビバリッジ ジャパンは,GPI社が米国アトランタの本社内に新たに開設したGlobal Innovation Center(GIC)を訪問,その機能と最新のマルチパックをリポートする。……続きは、本誌をご覧ください。
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