本誌立ち読み
特集:機能性飲料市場と機能性素材
制度改正とカテゴリー成長への影響を考える
機能性飲料(一般の機能性飲料,機能性表示食品,特定保健用食品)は,消費者の健康志向に応え,飲料ブランドのコモディティー化を避けるための有力な手段となっている。そもそも清涼飲料の全カテゴリーがなんらかの“機能性”をもっており,たとえば伝統的な有糖炭酸飲料は“糖分の補給”,ミネラルウォーターは“水分の補給”といえ,機能性もフレーバリングの一つととらえてよい。それだけに特定保健用食品や機能性表示食品は,ブランドの差別性をより強く打ち出そうとする目的から拡大を続けている。
機能性表示食品制度では機能性素材により健康機能性を訴求できることから,有糖・無糖,炭酸・非炭酸を問わず採用され,清涼飲料の“総機能性飲料化”を支援している。ビバリッジ ジャパンが調べた2024年に発売された新発売品に占める機能性表示食品は91品(アイテム,SKU)となっており,総販売点数である1,101点の8.3%を占める。これは,特定保健用食品の15点(構成比1.4%)の6倍以上に相当する。
他方で,機能性表示食品市場の拡大は機能性をコモディティー化し,さらなる差別化の追求を促した。それが,2024年に紅麹由来原料を含んだサプリメントによる健康被害を生み出し,機能性表示食品と特定保健用食品の制度改正に至らしめた。
本号では,両制度の改正と対応に追われる原料サプライヤーの動向,飲料分野における機能性表示食品のトレンド,特定保健用食品の動きなどをリポートする。
…続きは本誌をご覧ください。
特集の主な内容
機能性表示食品制度は,事実上“更新制”へ移行
機能性表示食品の届け出受理状況と変化
特定保健用食品は「疾病リスク低減表示」の要件を一部改正
健康食品の飲料化が加速する
“機能性飲料”の将来性
主要サプライヤーによる機能性飲料開発の新提案
本号のその他の内容
- Field Report:アサヒ飲料明石工場
- 次世代飲料製造のメインストリームをうかがう世界初の “トリプルブロック ”PETボトル入り低酸性飲料無菌充填システム
- 新技術:喫緊の産業課題への取り組み2例
- 雪印メグミルク&ライオン,ビール4社の取り組み事例
- トレンドレビュー
- 2025年上期の新提案の現在地
- News from U.K.
- 伝統 ×新奇性で時代に勝負する新製品
- BJ News Letter
- インドの飲料市場の注目情報
好 評 連 載 記 事 |
NEW PRODUCTS〈清涼飲料・牛乳・乳製品〉
NEW PRODUCTS〈ビール・RTD/酒類〉
NEWS HIGHLIGHTS〈産業ニュース〉
BJ Market report〈毎月の市場概況〉
BJ DIGEST
People & Industry
バックナンバー案内
統計資料
INTERNATIONAL NEWS
お申込み・お問い合わせ
飲料総合専門誌 ビバリッジ ジャパン
株式会社ビバリッジ ジャパン社 販売部
TEL 03-3989-8707 FAX 03-3989-8727
問い合わせフォームよりお問い合わせいただく場合は、こちらからお願いします。
次月号へ