本誌立ち読み

特集 ガラスびん2017

再び縮小したガラスびん市場と活性化策

 飲料産業の発展は,簡便性と利便性を追求してきた歴史といってよい。高速生産,食品の安全,衛生性の向上など,あらゆることが簡便性と利便性を追求する一環として行なわれてきた。その不断の努力の結果,消費者から絶大な信頼を得ている。
 ガラスびんは,飲料産業の黎明期から続く歴史ある容器なだけに,産業のニーズに応じて進化を続けてきた。その最たる例が軽量化(Reduce)だ。その一方で,軽量化の進行が新たなニーズを引き出したが,皮肉にも他素材の流入を招き,ガラスびん市場は縮小を続けている。特に清涼飲料ではガラスびんの縮小が顕著だが,現在は調味料にも波及している。

2015年の増加分を失う

 日本ガラスびん協会によれば,2016年のガラスびん出荷重量は112万4,799トン(前年比97.7%)となった(表1)。これは2014年の出荷重量である112万4,680トンとほぼ同レベルとなっており,2015年に増加した需要(出荷重量)である約2.6万トンをほぼすべて失ったことになる。
 この減少は,2015年と2016年のカテゴリー別出荷重量を比較すると明確だ。ウイスキー…続きは本誌をご覧ください。

特集の主な内容

2015年の増加分を失う
ガラスびんの新市場—RTSに期待
特別インタビュー:日本ガラスびん協会
 消費者はガラスびんを求めている
ガラスびんアワード発表
ガラスびんの3Rを巡る課題
再活性化と需給バランス
主要製びん各社の動向

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特別企画 プロセス機器

飲料の革新を支えるプロセス機器

清涼飲料市場の持続的成長のためには,新製品の開発が欠かせない。特に飲料産業では安全性を担保したうえで,よりおいしく魅力ある飲料を開発することが求められている。そのためには,原材料のみならず,プロセス処理の技術革新,すなわち新技術が必要不可欠だ。
 この飲料製造におけるプロセス処理,すなわち乳化,抽出,分離,溶解,調合,混合,濃縮,殺菌といった処理は,飲料製品そのものを作る工程だ。それだけにプロセス機器は,飲料の味わいを左右する重要な機器類といえる。しかもユニークなプロセス機器を採用することで,差別化された個性的な製品の製造が可能になる。
 いずれにしても飲料産業は…続きは本誌をご覧ください。

RTD製造におけるオンラインでの
アルコール濃度測定とBrix計の役割

株式会社アントンパール・ジャパン

カーボネーターの特長と飲料産業への利用提案

株式会社イズミフードマシナリ

本号のその他の内容

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