本誌立ち読み

特集 紙容器2019

紙容器の進化と高まる環境意識への期待


 紙容器の未来が明るくなってきた。世界的に意識が高まっているプラスチックゴミの処理問題を発端にした脱プラスチックの気運は,その代替素材として紙素材へ視線が向かっている。石油資源に比較してきわめて短期間で再生する森林は,サスティナブル資源として最右翼に位置している。サーキュラーエコノミーが重要視されるなか,廃プラスチックの焼却処理(サーマルリサイクル)は,廃プラスチック処理の一助にはなっても温室効果ガス(CO2等)を排出してしまい,明らかに目先の問題であるプラスチックゴミの削減だけを目的にした対症療法だ。
 こうしたことから,紙製容器包装への期待はおのずと高まっていく。くしくも紙容器は,キャップ付きが開発されて市場投入された結果,消費者の支持を得て拡大している。このため紙容器の主用途先である乳業や果汁,野菜汁,豆乳といった市場で,キャップ付き紙容器がさらに普及する様相をみせている。革新を始めた紙容器にとって今は,新たな普及期を迎える夜明け前といえるだろう。
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特集の主な内容

紙容器入り飲料市場は広がるか?
日本乳容器・機器協会,新会長へ
もりかみ協議会総会,紙容器利用の気運高まる
紙容器と3R推進
世界で始まった“完全植物由来”紙容器の普及
紙容器と持続性
主要紙容器サプライヤーの動向

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特集 牛乳・乳飲料市場とプロセス機器

新製法,高付加価値化,液体ミルク
—豊富な話題性で市場を刺激する—


 牛乳は日常飲料として,またカルシウムをはじめとする豊富な栄養素を含んだ健康飲料として,その地位を確立している。マーケッターによれば,牛乳の家庭内常備率は7割に上るといい,人々の生活に密着している。
 一方で生乳生産量は年々減少しており,乳業界のみならず原乳を生産する日本の酪農業にとっても深刻な状況だ。特に生乳生産量の53.7%(2017年)を占める北海道の酪農家を取り巻く環境は厳しい。 …続きは本誌をご覧ください。

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中東におけるLL紙容器とブランド戦略
トレンドレビュー:BJ Monthly Beverage Watch 2019年4月
紅茶は2019年の台風の目となるか?
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