本誌立ち読み
特集:PETボトル2023 《2》
次世代の飲料開発が向かう先を探る
日本では,清涼飲料の78.2%(容量ベース)がPETボトル入りで製造されている(表1,2022年)。PETボトルが様々な視点から飲料容器として最適であることが最大の要因だ。なかでもコストミニマムという飲料産業にとって究極の目標への最短ルートにある容器とみなされている点が大きい。特に製品コストに占める容器の構成比が高い場合は,そのコストダウンが近道になる。
また,PETボトル入り飲料の普及と充填製造システムの成熟に密接な関係もあるだろう。特に無菌充填システムが容器のコストダウンに大きく貢献しており,今ではPETボトル飲料の製造システムに必須といえるほどだ。設備投資やランニングコストが高額であっても,非炭酸飲料にも炭酸飲料にも対応する汎用性を背景に普及してきた。
一方で,設備投資から20年近く経過する充填ラインが増加しており,老朽化は避けられない。清涼飲料は市民生活を支える基礎食品として確立されているから,今後も消費の急減は予想しにくい。それでも日本の人口がピークアウトし,世界的な資源高,原材料高のなかで日本経済の将来見通しは必ずしも明るくない。これまでのように設備投資すれば市場を獲得できるという環境ではなくなりつつある。さらに経済の先行きが不透明であればあるほど,安定産業である飲料産業へ異業種参入の可能性が高まる。
このようななか,本号では容器メーカーや充填製造システムなどの最新事情をリポートする。
…続きは本誌をご覧ください。
特集の主な内容
資源削減とブランディングは両立するか?
小型PETボトルで大型ボトルを代替する
HRCが日本法人を設立
2022年度のリサイクル率は86.9%,BtoB率は29.0%
指定PETボトルの自主設計ガイドラインの改訂
容器事業とサプライヤー
次世代の飲料市場を見据えたPETボトル飲料製造設備を考える
本号のその他の内容
- Preview:第8回ドリンク ジャパンドリンク
- ジャパンが示す飲料産業の未来とは?
- 新素材:日本食品化工
- オリゴ糖含有シラップを活用して果汁感増強・果汁代替を提案
- トレンドレビュー
- 活況の麦茶飲料市場,トップを守る伊藤園の戦略
- News from U.K.
- ヘルシーで手軽に楽しくニーズを網羅する飲料製品
- BJ News Letter
- 海外の新製品・注目製品
好 評 連 載 記 事 |
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