本誌立ち読み
特集 フルーツ・野菜ジュース
変わりゆくフルーツ・野菜ジュース市場,RTD市場の将来性
飲料産業は農産加工業だ。
この事実は,いかなる容器が登場しようとも,いかなる飲料が登場しようとも,変わることはない。飲料産業は農業の持続性を担保する責務があるが,正面から取り組んでいるであろうか?
1991年に崩壊したバブル経済以後,日本はデフレ経済が30年も続いている。1円でも安く,1グラムでも多くと,刹那な徳用感の追求に明け暮れる毎日に疲弊しつつも,これに代わる納得できる価値が見いだせない。
フルーツジュース(=果汁)や野菜ジュースは,こうした経済情勢と消費者意識の被害者だ。野菜飲料は一定の地位を確保しているが,果汁(果実)飲料は規模の縮小が続いている。
ブランドオーナーは,消費者の無糖飲料シフトを捕捉すべく,開発からマーケティング・営業まで経営資源を投入している。一方で果汁飲料は,原料コストが高い=つまり利益率が低いことを理由に基幹ブランドの地位から降ろされ,多くの場合は末席が定位置だ。
代わって存在感を増している分野が酒類,なかでも缶チューハイ(RTD)だ。高い成長が続いているうえ,嗜好性が強いため味わいの変化が重要な価値になっている。RTDでは果汁こそ好適な素材となっており,今後も拡大が期待できる。
一方,これらで使用する原料果汁の多くは海外からの輸入に頼っている。コロナ禍で事実上,現地訪問が難しい情勢のなか,各サプライヤーはオンラインコミュニケーションを活用して情報収集や商談を行なっている。
本号では,果汁・野菜汁ブランド,RTDブランドの動向とともに,果汁・野菜汁サプライヤーの最新情報もリポートする。…続きは本誌をご覧ください。
特集の主な内容
果実飲料等の生産量減少続く
野菜飲料は踊り場か?
果汁・野菜汁の輸入動向
果汁の新技術=“低糖”果汁
果汁・野菜汁と飲料産業
RTD市場は5年連続で2ケタ増
コロナ禍でRTD市場に変化
レモンフレーバーの寡占化が加速
主要果汁・野菜汁ブランドの動向
主要果汁系RTDブランドの動向
主要果汁・野菜汁サプライヤーの動向
財務省貿易統計による果実・野菜ジュース輸入実績推移2020〜2017年
本号のその他の内容
- トレンドレビュー:BJ Monthly Beverage Watch(2021年3月)
- 主力ブランド戦略を点検する(その2)
- News from U.K.
- イノベーションの向こう側を見通す—欧米の製品例から—
- Field Report:AGRANA Fruit Japan株式会社
- 世界最大のフルーツプレパレーション企業がめざす日本とアジア
- 連載:アルミ缶
- 最新のアルミ製缶技術,アルミのリサイクル
好 評 連 載 記 事 |
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