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特 集
紙 容 器
大転換期を迎えた紙容器
紙容器は,日本の乳業・飲料産業を支える主要容器だ。森林が豊富にあり,紙製品に親しむ日本の消費者にとって,紙容器は同様に身近な容器となっている。その一方で,紙容器の主用途先である乳業界は,変革を進めている。乳業界の根幹を支える成分無調整牛乳を主力としつつも,より高度な健康志向や機能性志向に応えるべくヨーグルト類や機能性を付与した乳飲料など,嗜好品を含めた多様化を進め,高付加価値化と収益改善をめざしている。
減少が続く紙容器飲料類
紙容器の主用途先である牛乳・乳飲料類は,生産量の減少が止まらない(表1)。飲用牛乳等の生産量は,毎年1〜2%程度の範囲で減少を続けており,2005年度から10年間で生産量は100万kl程度も減少している。
特に牛乳の減少が著しく,2005年度から2014年度までの10年間で約2割の減少となっている。業務用や学校給食用の生産量は大きく変化していないため,一般市場での飲用量が大きく減少したといえる。これは,高齢化社会になって実需が減少したことや,健康食品や機能性飲料など,他のカテゴリーへの流出も一因だろう。
一方で…続きは本誌をご覧ください。
- 特集の主な内容
- 減少が続く紙容器飲料類
- 転換期を迎えた紙容器
- 紙容器サプライヤーの動向
今号のその他内容
- 特別寄稿:SIG Combibloc
- 日本市場を狙う“もう一つの”紙容器無菌充填システム
- 特別企画:除 菌 剤
- 進化を続ける除菌剤の最新事情
- Special Report:Anuga FoodTec 2015
- □
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